2013年03月11日

知り合っていきなりのおせっかい?

 人との関係を上手に維持していくコツは 「つかず離れず」、この一言につきる。
 船旅でこんなことがあった。ひとりの女性が風邪をひいて、熱が出て寝込んでしまった。それを知った両隣の部屋の人が、何かと世話をし、それがきっかけとなって三人は親しくなり、食事や観光にもいつもいっしょに行くようになった。

 ところが、船という閉鎖空間の中で、しかも隣同士の部屋で、いつも三人でいることがわずらわしくなってきたのであろう。風邪をひいた女性が、ときどきひとりで行動するようになってきた。すると、残りの二人が、「病気のときに世話をしてあげたのに、恩知らずな人」と、彼女を仲間はずれにし始めたのである。

 人は、ときには完全な孤独を守りたい。私も、船上の展望室で、大海原をながめながら、ひとりゆっくりとコーヒーを飲みたいときがある。いっしょに行動することを義務のようにされてしまったら、やはり息苦しくなってくるだろう。

 心理学の分野に「ヤマアラシ・コンプレックス」という言葉がある。二匹のヤマアラシがいる。ヤマアラシは、体に針があり、近づきすぎるとお互いに針が突き刺さって痛い。離れすぎていれば寒い。そこで、お互いに傷つけ合わずに暖め合える適度な距離を見つけるという、ショーペンハウエルの寓話だ。

 人間も同じである。あまり深くつきあいすぎると、お互いに突き合い、傷つく。上手な距離感を適正にとれる人が、人との関係を上手にやっていける人である。

 とくに、知り合っていきなり深くつきあいすぎるのは、好ましい結果にならないことが多い。最初は距離をとりながら近寄り、お互いに親しくなれそうだと思ったら、じょじょに距離をつめていく。親しくなると、ときにはケンカになることもある。そうしたら、またちょつと距離をとり、あらためて関係を持ち直す。そんなふうに、お互いの距離を測り合っていける″センス″が、大人には必要だ。相手はもう少し距離をとってつきあいたいと思っているのに、一方的にその距離を縮めようとするのは礼儀に反する。ましてやそれを「恩知らず」などと恨むのは、子供じみている。

美容・お手入れ次第で
posted by arika at 17:05| 初デート 告白 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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